「・・・そろそろいいかな」

矢崎さんはまたお風呂場に行くと、戻ってきて、

「柊子、先に入る?」

「え?」

「風呂。準備できたから」

「あ、後で・・・」

「・・・わかった。じゃ、俺先に入るよ」

「う、うん」

緊張しすぎてる私がわかっているんだと思うのに。

「それとも・・・」

「え?」

ニヤリと笑って言う。

「一緒に入る?」

は?

「何・・・」

「お・ふ・ろ」

ちょっと可愛く言ってるみたいだけど。

「えっ・・・ムリ・・ムリムリムリムリ」

思いっきり手と首を振って「ムリ」を連発。

「コラコラ。そこまで嫌がらなくても・・・」

呆れたように矢崎さんが笑う。

だって~。

お風呂一緒って・・・一緒に入ることを考えてみるけど・・・絶対ムリだ・・・。


「柊子・・・」

ハッと気がつくと、矢崎さんが私の隣に座っていて。

そっと、頬に手が触れる。

・・・・あ・・・。

そう思った瞬間、唇が重なった。


うわっ。

何回かキスしてるけど・・・ドキドキが凄くて・・・どうしていいかわからなくなる。

矢崎さんは角度をかえながら、何度も優しくキスをくれる。

「・・・んっ・・ふぅ・・・」

やだ・・・なんか、変な声でた?

苦しいのと、自分が出した声にビックリして、矢崎さんの服を掴む。

その瞬間

「・・んんっ・・」

矢崎さんの舌が入ってきた。