平日はおじさんのコンビニでバイト。

1週間だから、クリスマスまでにはバイト代が入る・・・何かプレゼントしたい。

会えないけど・・・これくらいしてもいいよね?

いつもドライブ連れて行ってもらってるし。



「はぁ〜」

自然にでたため息。

「なんだい?悩み事かい?」

おじさんに見られてた・・・。

「え・・いえ、何でもないです。すみません」

「・・・そうかい?」

流し目するのやめてよ。

おじさんは勘がいいから・・多分もうわかってるんだろうけど。


11時を過ぎると忙しくなる。

お昼を買いに来る人が増えるから。

おじさんも私もレジに追われていた。

「いらっしゃいませ。温めますか?」

「・・・いえ」

ん?

「あっ・・・」

その人は私をみるとニヤリと笑った。

「・・・矢崎さん・・・」

お、驚いた。

心臓が高鳴って、手元がおぼつかない。

・・・ちょっと嬉しいんですけど〜。

「どうしたんですか?」

「ん?この近くで今日は仕事だったんだ」

「そ、そうですか」

後ろには何故かニヤニヤした織田さん。

・・・おじさんのレジに行ってくれたらいいのに・・・。

矢崎さんの会計が終わると、織田さんの番になる。

「いらっしゃいませ。温めますか?」

「いえ・・・柊子ちゃんですよね?」

突然話かけられてドキッとする。

「あ、はい」

ジーっと私を見ていたかと思ったら

「・・・か〜わいい〜」

「へっ?」

突然のことに驚いていると

「おいっ。からかうなよ」

横から矢崎さんの声がした。