「そういえば紗江(サエ)が一時帰国するらいいぜ?」

週末いつものように3人でアパートで過ごしていたら、矢崎さんが言った。

「え?マジ?・・・秋仁なんでそんなこと知ってんの?」

「ん?紗江から連絡あったから」

ビールを飲みながら、ライ君は驚いてる。

「あれ?お前らって切れてねーの?」

「切れるも何も、友達だろうが」

「え!?・・・・いや、友達っていえばそうかもしれねーけど・・・」

普通には話す矢崎さんと、ちょっと困惑気味のライ君。

私は話が見えないから

「あの、紗江さんて・・・どなた?」

「ああ、俺と雷太の大学からの同級生なんだ。お嬢様だからイタリアに行っててさ。1週間くらい帰ってくるって連絡があったんだ」

「そう・・・なんだ」

ライ君の様子が気になったけど。

「良く、3人で飲んだよな」

矢崎さんは思い出に浸ってて。

「そうだな。なつかしいな」

ライ君も言うけど・・・なんか変。


女の人の知り合いは沢山いるから、紗江さんもその中の1人なんだろうと、そのときは気にもしていなかったの。