【夏穂】
「ちょ・・・柊子?」
途中で切れた電話。
一体どういうこと?
秋仁と別れた?
私はリビングにいる秋仁に声を掛けた。
「ちょっと秋仁!」
「あ?」
私の友達とソファーで暢気にコーラを飲んでいた秋仁は面倒くさそうに私を見た。
「ちょっと」
手招きをする私に、
「なんだよ・・・」
これまた面倒くさそうにやってきた。
秋仁の腕を引いて玄関に向かった。
「あんたさ、柊子と別れたの?」
私の質問に驚いたように目を見開いた。
「は?別れてねーよ?」
「じゃ、何で柊子は別れたって言ってるのよ?」
「・・・しらねーよ・・・確かにちょっと距離は置いてるけど・・・」
「なんで?」
「ん?・・・いや、夏穂のこと雷太に言うなって言ったんだけど、話してしまってたらしくて。俺には言ってないって言っておきながら、本当は言ってたことがちょっと許せ無くてな」
「・・・柊子が雷太に話したって言ったの?」
「いや、柊子は言ってないって言い張ってて・・・でも、雷太は柊子に聞いたような感じだったし・・・」
「で、柊子の言うことじゃなくて、雷太のこと信じたんだ?」
「・・・そうなる・・・か・・・女はすぐに裏切るからな。何度も経験してきて分かってんだよ。柊子は違うって思ってた・・・けど、」
「最低」
「あ?」
「秋仁、最低!柊子が秋仁を裏切るなんて考えられない!」
「はぁ?じゃ、雷太が嘘ついたって事か?」
「そうじゃないの?」
「まさか・・・何のために?」
「お前を試すためさ」
2人の後ろから声がして、振り向くとそこのには雷太が立ってた。



