さすがに次の日は学校に行けなくて、
「どうしたの?食欲ない?」
3日目、ご飯の箸が進まない私に母親が言った。
「夏バテかなぁ」
「3月に夏バテなんてあるわけ無いでしょ!」
母親に突っ込まれて。
ですよね。
「心配しないで。もうすぐ進級だから気が張ってるだけ」
「そう、それならいいけど」
なんとか誤魔化して、
「ご馳走様」
食器をキッチンのシンクに置いて、自分の部屋に入った。
ベッドに横になるとごろごろして。
本当に秋仁さんで一杯だったんだって思い知る。
何をしていても考えるのは秋仁さんのことで。
やり取りしたメールを見ては、虚しくなって、泣いてはうとうとして。
そんなことを繰り返してた。
何もやる気がおきなくなってた。
その週の土曜日、お姉ちゃんが帰ってきた。
「柊子いる?」
「あ、うん」
部屋を覗いたお姉ちゃんは少し眉をひそめた。
「柊子、痩せた?」
「え?ああ、うん。どうだろ・・・」
「お母さんが心配してたよ」
「うん。大丈夫。最近ちょっと太り気味だったからダイエットみたいなものだし。もうすぐ夏だし?海に行くのに丁度いいかなって・・・」
「・・・そう?・・・今日は秋仁に会わないの?」
秋仁さんの名前を言われて、ドキドキする。
「あ、うん。やらなくちゃいけない課題があって・・・それが終わるまで会えないって・・・ほらっ、秋仁さんそんなところは厳しいから」
笑顔で言えてるかな・・・。
「ふ~ん」
何かいいたそうだったけど、突っ込まれるのが怖くて
「お姉ちゃんはどうしたの?」
「うん、友達が会いたいって連絡してきたからさ。これから行って来るんだけど」
「そっか、遅れると悪いから行ったほうがいいよ」
「ん・・じゃ、行って来るね」
お姉ちゃんはドアを閉めて、出かけていった。



