その出来事は突然起こった。
私と秋仁さんが付き合い始めて2年。
調理師専門学校1年生も、もうすぐ終わる頃だった。
日曜日の昼間、いつものように秋仁さんのアパートでくつろいでいる時のこと。
「ちょ・・・しゅ、秋仁さん、どこさわって・・」
「ん?・・・ここ・・」
軽くいちゃいちゃしていたら
「きゃっ・・・あっ・・」
スカートの中に手が入ってきて、
「やっ・・・まって・・・」
「だめ」
「んっ」
やわらかいキスをされ・・・ああ、今日も流されちゃう・・・。
そう思ったとき、玄関のインターフォンがなった。
ピンポーン。
「あ・・・秋仁さ・・・誰か・・・やぁ・・・」
「ん?どうせセールスか何かだろ」
秋仁さんの手は止まらない。
「あっ・・・・」
ピンポーン。
「出たほうがいいんじゃ・・・ああっ」
「いいって」
でも・・・あっ・・ああっ・・・もう・・・・。
「そろそろだろ?」
「んんっ・・・あっ・・・もう・・・・だめぇ」
秋仁さんに知り尽くされた体は、簡単に感じさせられてしまう。
頭が真っ白になりそうになったとき。
ピンポン、ピンポン。ピンポンピンポン。
インターフォンがけたたましく鳴った。
「チッ・・・何だよ・・・」
すっと私のスカートから手が離れ、だるそうに秋仁さんは玄関に向かった。
「・・・はぁ、はぁ・・・・」
慌ててスカートを直す。
あ、危なかった。
このまま流されるところだった。
一息付いたとき、秋仁さんが戻ってきた。