「でね、卒業式の後、教室に戻って先生の話を聞いてから、遥と一緒にカラオケに行こうと思ったらね」

「うん」

今は秋仁さんのアパートで、お祝いをしてもらってるところ。

『レストラン予約しておく』

そう言ってくれたけど、私は秋仁さんと2人でご飯を作って食べたかったから、ケーキを用意してもらった。

そのケーキを2人で食べてるところだ。

「写真お願いしますって下級生の男の子に声かけられちゃった」

「・・・は!?」

「遥と一緒に撮ったんだけど・・・って、な、何?」

隣に座っていた秋仁さんが、私の肩を掴む。

「それで?」

「い、いえ、それだけ・・・」

「嘘吐くな。・・・それだけで終わりな訳ねぇ」

か、顔が近いっ。

「こ、告白された」

言った瞬間秋仁さんの眉毛がピクリと動く。

「でも、ちゃんと断ったし・・・」

「当たり前。・・・で?」

「で?って」

「何人と写真撮ったのかな?」

・・・・笑顔が怖いんですけど〜。

「さ、3人・・・かな」

「かな?」

「よ、4人だったかな。・・・は、遥のファンの子が多かったし・・・」

だから、顔が近いから〜。

「ふ〜ん」

ふ〜んって、なに?

「あ、あの・・・・んんっ」

突然唇をふさがれ、ソファーに押し倒された。

「んんっ・・・はっ・・ちょ・・ま・・」

「待たない」

ええ〜。

なんでぇ〜?

濃厚なキスをされて、クラクラする。