『それで…何でまたこんな中途半端な時期に転校なんだよ。』



泰稀も同じ意見らしくうなずうていた



「最近…その高校である噂が広がっとるんじゃよ」


『ある噂?』



「そうじゃ。その噂が…梓。お前の兄である填梦がその高校の近場で見掛けたと言っておるらしいんじゃ」



『…だから?』



「だからお願いじゃ。填梦を二人で見つけて…『ふざけんな!』バンッ…


私はいきおきよくじぃちゃんの前にある机を叩いた


『何で兄ちゃんを探さないといけないんだよ!』



「梓!落ち着けっ!」



じぃちゃんに飛びかかっている私を必死に泰稀が止めている



『じぃちゃんは何とも思わないんかよ!憎くないんかよ!母さんと父さんが死んだ日のこと…「梓!静まれ。」



そう言ったじぃちゃんの目は今まで見たことにないぐらい冷たかった



「確かにそれはわしも憎い。じゃが…お前の両親が死んだのと填梦とは関係ない。」



『は…?何…言ってんの?じぃちゃん…』



「確かにお前の両親が死んだと同時に填梦は行方不明になった…」



『…そうだよ。だから私は今ま…「しかしそれは偶然じゃったんじゃ」



『偶然…?』



「つまり…填梦さんが突然消えたのと梓の両親が死んだことは偶然日が同じだっただけでこの2つのことは…関係ないってことですよね?」



『んな偶然あるわけ…「無いとは言い切れんぞ。」


『それはっ…』



100%無いとは言い切れない…
でも…そしたら私はっ…