私達は別のバスケの試合が行われている体育館に向かっていた


「そういえば相手チームはなん組なの?」


突然の大輔の言葉に私は固まった


「なぁ葵〜?」


やばい…泰稀のクラスじゃないといいけど…


「2ーAだよ」

 

2ーA…泰稀のクラスじゃないな…良かった


「でもおかしくない?」


そう言って考え込む靖抖

『どうして?』


「2ーAは特進クラス。反則なんかして相手に怪我でもさせたら内申に響くだろ」


珍しくまともなことを言う龍翡


『確かに…』

 
「ま!とにかく行こうぜ!」


『大輔…お前はいつもマイペースだな…』


「まぁね!それ『じゃ行くか』


「…」


話を遮られてふてくされる大輔を残して体育館の扉を開けた…―