転校して早一週間…―

初の行事《球技大会》がやってきた


クラスのあちこちでかなり盛り上がっている…

その中私は一枚の紙とにらめっこをしていた


「ねぇ葵は何にでるのぉ?」


『…』


「葵ぃ〜?」


『…』


「わっ!!!」


『うわっ!?』


惺が耳元で大声を出したせいで椅子から勢いよく落ちた


『…にすんだよ!惺』


「葵が人のこと無視するからでしょ!!!」


『あれ?そうだっけ』


「そうだよ!葵の馬鹿ぁ」

『なっ…ばっ馬鹿…「はい!ストップ!!!」


突然翔が喧嘩を止めた


『何で止めんだよ!!!』

「うるさいから…」


 さっきまで寝ていた貊渡が答えた


『うっ…』


「そうゆうこと!だからもう喧嘩は終了!!」


『…分かったよ』

「は〜い…」


「それより葵は何難しい顔してたんだ?」

 大輔が問いかけてきた

『へ?難しい顔してたか?』


「ホームルームが終わったころからずっとやで?」

「何か悩みごとですか?」
皇紀も心配そうに聞いてきた


みんな気にかけてくれるなんて…いいやつだなぁ…
「食い物食いすぎて腹痛いんじゃねぇの?」


…一人を除いては

 『…はぁ!?』

「ちょっ…龍翡!?」

「葵も落ち着きぃ!!!」

翔と大和はそれぞれ止めにはいった


『大和止めるな…人に対して失礼なことしか言えない奴は殴らないと治らない!』


そういいながら私は拳に力を込めた