鳴耶を連れ出すと寮の後ろに行った


『ここなら…大丈夫だな』


「むごむご…っ」


鳴耶は苦しそうにもがいていた

『あ…忘れてた…』


そして私は口から手を離した


「ぷはっ…もう…何すんですか!?後少しで三途の川行きですよ…」


『わりぃ…つい勢いで…』


「もう…梓さんは…っていうか何ですか?その格好」


『あぁ…これは…男装!!!』

 私は自信満々に答えた

 
「はぁ…」


鳴耶はそんな私ため息をつきながら痛い目でみた


『なっ…何だよ!?』


「いや…変わってないなぁと思って…」


『へ…?だいぶ変わってると思うけど…身長とか』


「はぁ…」


二回目…さすがに二回目となるとムカつく…


『なんだ…「でもそういう所が梓さんの魅力なんですよ」


『へ…?』


「梓さん。どうして此処にいるのかはしりませんが、僕は梓さんに沢山お世話になりました。だから…お礼には入らないと思いますけど…僕も梓さんのお手伝いをします。僕にも頼ってくださいね!!!」


そういうと、鳴耶は照れながら右手を出してきた
照れるなら言わなきゃいいのに…
そう思いながら鳴耶の手を握った

『ありがとな!鳴耶』


「はい!!!」


「お〜い!葵〜鳴耶〜イチャついてないで戻って来〜い!!!」


寮の中から翔が叫んだ


『うわっ早く戻るぞ!!!』

「はい!!!」



慌て私たちは寮へ戻った



 この時裏で鳳凰と龍光を潰す計画が着々と進んでいることを誰も知らずに…―