「そうそう!ねぇ?葵」


突然割って入ってきた男子は…抱きついていた…


「あ!俺神宮寺惺ね!!!よろしく!さっき靖抖をはなした奴は瘡垣貊渡だよ」


勝手に自己紹介を始めた

「あ!?何で惺が抱きついてんの!?離れろっ!!!」


靖抖が惺を無理やり剥がそうとしていた
当然ながら惺も負けずに強く抱きついている

『く…くるし…ぃ…って』

もう我慢の限界だ…っ


意識を手放す直前で二人は私から離れた

『ゲホッ…ゲホッ…?』


「大丈夫か?」

 大輔が心配そうに覗いてきた
 
『だい…じょう…ぶ…』

息を整えた私は突然離れた二人をみた…



そこには頭を押さえて涙目になっている惺と靖抖
そして…もう一人…って


『はぁ!?なっ…何で!?』


そう言うともう一人の人はニヤリと不敵な笑みを浮かべながら言った…―


「久し振りだな…葵」

 と…―