―…数十分後…



着替えた私は急いで理事長室に戻った


バンッ…


『ばぁちゃん!何だよこの格好は!!!』


私の格好を皆さんにお教えしよう…


上は紺のブレザー(今は夏なので脱ぎます)
赤いネクタイにワイシャツ…とここまで何の問題もない
問題は髪型と下の格好なのだ

下の格好と言うと…何と男子のはくズボン
髪型は赤いメッシュのはいった長い黒髪ではなく…青いメッシュの黒い短髪…のヅラだった



「やっぱり男装も似合っとる」


ばぁちゃんはそう言うとうんうんと頷いていた



『何で男の格好なんだよ!』


 私は正真正銘の女だ!!

「梓…ここは何の高校だ?」



突然棣雅さんが問いかけてきた


『何のって…男子高…
あ!まさか…』


棣雅さんは私の反応をみてニヤリと笑った


「そのまさかだよ。梓
そして今日からお前の名前は瀬縋葵だ。」


『絶対やだ。』


「梓…。何が嫌なんだって?」


棣雅さん…後ろに黒いオーラがうかんでますよ…

『わ…わかりましたよ!男になれば良いんでしょ!』


「分かればよろしい!ちなみにお前は2ーDで担任は彪雅だ」


『ふ〜ん…って…はぁ!?何で彪雅さんなんだよ!』

「何でって言われてももとから2年の担任だから?」


何で語尾が上がるんだよ!
「俺じゃ不満なのか?」


『んなのあたりま…ぇ…』


後ろを振り返ると鬼に豹変した彪雅さんが仁王立ちで立っていた


『げっ…!』


「梓…。後で覚えてろよ。」



そうして私の転校先の高校生活が始まった