『…で?じぃちゃんに何頼まれたんだよ』



「それが人に対する頼みかたか?」



ムカッ…こいつ…


『…教えてください』



「はぁ…正蔵さんにお前らの手助けをしてほしいって頼まれたんだよ…」



『…てことは、棣雅さんたちも転校生ってことか?』



「梓…それ本気?」


彪雅さんは呆れたように私に問いかけてきた

 何でこいつはいつもこんなに偉そうなんだよっ!!!

『本気だけど…それが何か!?』



「はぁ…」


ブチッ…


『何が言いた…「梓!やめろ」



泰稀が突然私たちのあいだに入って止めた



「そうだぞ。二人とも。こんな言い争いしてたら1日が終わる…」


ヴッ…
『分かった…』



「よし!彪雅は?」


私が返事した後に彪雅さんにも問いかけた


「チッ…」


舌打ちかよ!!!



「もうそろそろよいかの?」


そう言って突然ぬっとばぁちゃんが顔を出した


『ぅわぁっ!』



「なんじゃ人を化け物見たいに。」


めちゃくちゃにらんでるよ…マジでこわい…



「まぁよい。もう少しでホームルームが始まる。梓は急いでこれに着替えてくるんじゃ」



ばぁちゃんは話ながら紙袋を差し出してきた


『これは?』



「制服じゃよ。さすがに前の高校の制服は着せてられん」


『…分かった』


私は急いで理事長室の隣にある部屋に着替えに向かった