「「着いた〜!!!」」


北海道につくなり大声をあげてはしゃぐ大和達とは反対に私と龍翡はテンションが下がっていた


「何で二人ともそんなにテンション低いの?」

私達に気付いた靖抖が聞いてきた

『その内分かる…』

「あぁ…」

「?」

そんなやり取りをしていると旅館の奥から一人の男性が近付いてきた


「お!郁来たか」

「佑久しぶりだな!」

後からついてきた郁兄と挨拶を交わしている男性は私に気づくと郁兄に話しかけた

「こいつが填梦の?」

「あぁ瀬縋葵だ」

『どうも…』

 「俺は稲森祐。郁とは小学時代からの仲だ」

 そう言って握手をしてきた

 祐さんは郁兄とは違って爽やかで優しくいかにもモテそうな感じだ

 「まあ立ち話もなんだから入ってくれ。ついでに部屋に案内するから」

 祐さんのあとに続いて私達は旅館に入った