「それに皇紀にだけ待ってるってずりぃじゃんか」

『何でそれを…「本人から聞いた」

『…皇紀の奴』

「仲間が離れたら寂しいだろ?」

「そうそう!」

『翔…惺…』

ギュッ…

『え!?』

「「…は!?」」

みんなが私を見て固まった

『ちょっ…貊渡!?』

何で抱き締めてんだよっ!
「…」

 貊渡は何も言わず私を抱き締めていた

『貊…「おかえり…梓。辛いこととか言わなきゃ駄目だろ?」

仲間なんだから…と言って離れた

『貊渡…っ』

暖かいものが止まることなく頬を伝って溢れてくる
「一人で抱えすぎなんだよ!もっと頼れ!仲間なんだからってお前が言ったんだかんな!」

『龍翡…っ』

ガシッ…

「はっ!?//////」

私は勢いで龍翡を抱き締めた

「あ−っ!!!龍翡ずるい!」

「…」

「そんな…」

「…嘘やろ…」

「俺の梓が…「お前のじゃないだろ」

「ひでぇ…」

あちらこちらで批判の声が飛び交っていることなんてお構いなしで龍翡に言った

『ありがとな!龍翡』

「おっおう!/////」

『みんなもありがとな!!!』

「だったら俺らにもはぐしろ〜!!!」

『はぁ!?んなの…「逃げるぞ!」グイッ…

『へ!?』

 龍翡は私の手をつかむと屋上から走って逃げた

「あ−っ逃げた!!!」

「「待て〜!!!」」

「…」

後ろからはみんなが追いかけてきた

「誰が待つかよ!」

必死に逃げる龍翡に私は言った


『龍翡!』

「ん?」

『これからもよろしくな!!!』

「当たり前だ!!!」