チヨは笑った。 「ナインは本当に変なやつだよ。でも人生が楽しくなったのはあいつのおかげだ。ガクとユラもナインのおかげで今があるんだ。」 「え。」 「俺はヤンキーを封印することに決めた。楽しいことを見つけたから。でも今までしてきたことは簡単にやめられなかったから、他のことに専念しようと思って、まあガリ勉になったというわけだ。」 「マジでか。」 チヨ君はただのガリ勉じゃなかったんだ。 つーかこのマヌケ面で寝ている野郎がチヨ君を更生させたやつだなんて信じられない。