腹から叫べ!


「なんで!?」

「だって自分の小遣い稼ぐためならいいけど、部費って…。」

「あ!」

ガク君が何か思いついたらしい。

「何?」

「部費部費言ってたらあれっぽくね、ブタ。ブヒブヒ、みたいな。」

……。

「いいじゃん。部費でお菓子食べたりすんの楽しいじゃん。」

「あれ、ブタはスルー?」

「そうだぞ。副部長なんだから協力しろよ。」

「あ、本格的にスルーなんだね。」

ガクは寂しそうに俯く。

「絶対出ねえかんな!」

「カノー。残念ながらもうエントリーしちゃってるんだよなー。」

「はあ!?」