腹から叫べ!


バンッ!

勢いよく開かれるナインの部屋のドア。

「ナイン君!」

「…カノ…。」

「何してんだよ!」

「それはこっちの台詞。何やってんのお前ら。」

「ナイン君を引き止めるためにみんなやってんだよ。お前と学校通いたいからみんな必死にあんな犯罪めいたことやってんだよ!」

「…ほっといてくれよ。」

「ほっとけるわけねーだろ!俺ら友達じゃん!」

「…友達…」

「…お前の母さんから聞いた。俺らのために親父さんの言いなりになってんだろ?」

「…わかってんならさ…おとなしく引き下がってくれよ…。」

ナインの目から涙が溢れた。