腹から叫べ!


「しかし旦那様、今警察に連絡するのは極めて危険かと…」

松森はチヨをチラチラと見る。

「…チッ。爆弾なんてただの脅しだろう?」

「脅しじゃないですよ?この屋敷もすべて吹っ飛ぶ計算で作りましたから。」

「…もしその爆弾が本物だとして、爆発したらお前らも吹っ飛ぶだろう。」

「ええ、わかってますよ。俺らはそのくらいの覚悟はして来てますから。」

ぶっちゃけ俺はそんな覚悟、微塵もしてないんですけど。

「…はあ。おい松森、うちの爆弾処理班を呼んでこい。」

「はい。」

この家には爆弾処理班もいるのか。