腹から叫べ!


「え、ちょ…」

「待ってください!」

制止された。

「…旦那様を呼んできます。」

チヨ君の口端が吊り上がった。

騒がしい屋敷内。

外にいる俺たちは完全に悪者と化していた。

「ぎゃーぎゃー喚いていたと思ったら今度は爆弾魔か。」

ナインの父さんが中から出てきた。

「ナイン君を留めてくれる気になりました?」

「は?何ほざいてんだ。こんなことする輩がいる学校に通わすわけにはいかないだろ。」

この行動は逆効果だったのか?

「ガキのお遊びに付き合ってる暇はない。松森、警察に連絡しろ。」