腹から叫べ!


「なんだ。じゃあ意地でもそのスイッチ押すの阻止するからな。」

「なあチヨー。これ投げ入れればいいんだろー?」

ガクの手には威力が弱い方の簡易爆弾。

「え、いや、ダメだから!」

「えい。」

ガクはまたしてもなんの躊躇もなく投げた。

バーン!

爆発。

「ええー。普通そこで投げるー?」

「てへ。」

「可愛くねえよ!」

屋敷の中は騒がしくなってきた。

「お前ら。何やってんだ。」

ナインの父は相変わらず冷静沈着だ。