腹から叫べ!


「今から作戦会議だからちょっと来い。」

「え…うん。」

カノはガクに引っ張られてシートに座った。

「何?」

「もう少ししたらこれを投げ込む。」

「これって…」

昨日ガクが応接室に投げたものと同じ爆弾だ。

「ダメじゃん!こんなの爆発したら…」

「大丈夫だ。昨日もドアが壊れただけで済んだだろ?まあこれはただの脅しだからな。」

脅しの爆弾って…。

「本命はこっちだ。」

チヨはドッジボールくらいの大きさの黒い物体を取り出した。

「なにこれ。」