「そんなの…絶対嫌です。」 カノは言い切った。 「へ。」 「ナイン君は転校したくないんですよね?ナイン君が自分の意志で行くなら止める気はありませんでした。でも違うなら本気でかかりますよ。」 「だから…!」 「忠告ありがとうございます。あいにく俺…いや、俺らも頑固なんです。」 「…そう…わかったわ。…ナインをよろしく頼みます。」 「はい。」 ナインの母は家に戻って行った。 「あ、カノいた!どこ行ってたんだよ!」 「ごめんごめん。ちょっとな。」 ガクがポッキーを差し出してきた。