腹から叫べ!


翌日。

俺らはナイン君家に集まった。

「ナインのお父さんにつぐー!お前は完全に包囲されている!ただちにナインをこちらに引き渡せー!」

チヨはメガホンを持って叫ぶ。

「こんな朝っぱらから誰だ。…また君らか。」

ナインの父が窓から顔を覗かせた。

「昨日から言ってるだろう。決定したことだ。変える気はない。」

「あなたがナイン君を転校させないと言うまでここから動きません!」

「…勝手にしろ。」

カーテンを閉められた。