腹から叫べ!


「ナイン君、先輩に向かってその口の聞き方は…。」

「大丈夫。ヨウちゃんは俺の親戚だから。」

「へ?」

「そうそう。だから金持ちなの。」

…この金持ちズには関わりたくなかった。

「で、チヨとユラはどうするんだ?」

「バイト部に入れば問題なし!」

ナインは胸を張って言う。

「でもそんなの先生認めてくれるかな…。」

「大丈夫だよカノ。ヨウちゃんは親の権力を最大に振りかざしてどうにかするから。」

「はは。」

暴君会長様は笑っている。

「よいしょっと。じゃあ行くか。」

ヨウイチは立ち上がった。