腹から叫べ!


「ちょっと。カノちゃんに近寄らないでよ。」

いつの間にやってきたのか目の前にはモモがいた。

「ちょっとモモ。座っとけって。もうすぐ説明始まるから。」

「やだ。」

「駄々っ子は嫌いだぞ。」

「うー。」

「おーいコラ金田ー。座りなさい。」

中学校の先生らしき人がモモの頭を掴んだ。

「痛い痛い!離してってば先生!」

「お前がおとなしく座ったら離す。」

「わかりました!座るから!」

先生はモモの頭を離した。

「すいませんね、うちの生徒が。」

「あ、いえ…。」

モモは先生の背後に向かってあっかんべをしていた。