腹から叫べ!


「カノくーん。ちょっといいですかー?」

「ん、何?」

ユラ君が俺のとこに来た。

「中学生ってどこに案内すればいいんですかね?体育館と教室。」

「んーと、説明が先だから体育館じゃね?」

カノは背中にモモをくっつけたまま喋る。

「そうですか。ありがとうございます。」

ユラはモモの存在を突っ込まずに戻った。

「…誰よ。今の女。」

モモはカノを睨む。

「は?」

「この浮気者ぉ!」

「ね、その人モモちゃんの彼氏?」

「は!?」

気づくと俺らは中学生の注目の的になっていた。