「モモか。」

「うん!」

      カネダモモコ
向かいの家の金田桃子だ。

「久しぶりって、昨日会ったばかりだろ。」

昨日、もらったスイカのおすそ分けを届けに行って会ったはずだ。

「一日たりともカノちゃんと離れたくないの。」

「はいはい。つーかモモは中3だっけ?」

「うん!」

「よその子は成長が早いなー。」

「カノちゃんおっさんくさい。」

「うるせー。つーかいい加減離れろ。暑い。」

モモは後ろからカノに抱き着いていた。

「やだー。離れたくないー。」

モモは抵抗する。