9時になると続々と中学生が入ってきた。
カノは『第4班』と書かれたプラカードを持って立っている。
「南中の皆さんは4班なので、あのおっちゃんのところに並んでください。」
受付から松前さんの声が聞こえてくる。
「松前さん!俺おっちゃんじゃないし!同い年じゃん!」
「最近の子は1歳差でもおっちゃんになるのよ。はいおっちゃん!背筋伸ばして立つ!」
中学生がクスクス笑ってる。
「カノちゃーん!」
「ぐえっ!」
いきなり後ろから誰かが飛びついてきた。
「カノちゃん!久しぶり!」
この声は…
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