籠の鳥

僕も部屋を片付けてマオとさやがいる部屋に戻った。

「あれ?まーくん帰ってきちゃったの」

「はい、ざくやが危ないからマヤといろって」

「おやおや、オジサンにまーくんの命を預けるなんざ、ざっくんも変わり者だね」

僕はざくやが座っていた椅子に座った。



さやは人間の姿に化けてベットにうつ伏せになってぐったりしていた。

「外の部屋、片付けて掃除しておきましたよ」

「ああ、ありがとう。と言っても、あそこは妖怪の死骸を解体したりするとこだ。意味がないな」

「あはは、なんてことを」

僕は疲れてまでやった掃除を思い返して明日の空を眺めた。

しかし疲れきった僕を心配することなくマオはさやのことにつきっきりだった。

「さっちゃん、あれは?まだあるのか?」

うつ伏せのままさやは微かに頷く。



それを見てマオも何かを取り出してきた。