籠の鳥

僕の頭を触って様子を伺う。

「まだら?どうした…」

「…やはりか」

「は?」

片付け終えたマオが僕を見て言った。

ざくやはそんな反応を睨みつける。

「お前か?」

「資料作りさ。まーくんは興味深い」

面白そうに笑うマオを見てざくやは立ち上がった。

「もう我慢ならねぇ!!まだらはまだ生きてる!!死骸じゃねぇんだ!そんなモノを扱うようにするのはやめろ!!!」

そう激怒したざくやをマオは静かに見つめた。

「そんなこと言われても、死骸を扱うのが俺の仕事。まだ息があるモノでも資料なら資料さ。それに、お前もまーくんの謎を知りたかったんだろう?だからここに来た。オジサンは何か間違っているかい?」

もっともなことを言われて、ざくやはただマオを睨むことしか出来なかった。


息がし辛い…

頭がくわんくわんする…

…気持ち悪い…


顔色が悪く、呼吸も整っていない。

ざくやは再び僕を覗きこんだ。

「まだら、大丈夫か?」