Ⅱ
目覚めたさやは、何も覚えていないようだった。
だが、あったことを全て伝えるときっと自分を責める。
さやはそういうやつだから…。
ざくやはそう思い、さやをフウの上に乗せた。
さやは身震いをしてざくやを見る。
「ざくやに持ち上げられた。」
「黙れ、犬」
「わん。」
さやも飛べるが高度までは飛べない。
だからフウの世話になる。
「なにこの画。森の音楽隊か」
「いやなら降りて下さい。重いので」
「いっそのこと飛べなくしてやろうかオラ。あぁ?」
「さや、そうしたらお前を飛べなくするぞ」
ざくやがそう言うとすんなりフウの背中でお座りをした。
さやをマオと挟むように、ざくやは後ろに乗る。
「やっくんが心配だ、虎猫急げ」
「掴まって下さい」
羽を広げてバサバサと勢いをつけて飛び上がった。
ざくやは狼のさやが落ちないようにしっかりと抑え込んだ。
目覚めたさやは、何も覚えていないようだった。
だが、あったことを全て伝えるときっと自分を責める。
さやはそういうやつだから…。
ざくやはそう思い、さやをフウの上に乗せた。
さやは身震いをしてざくやを見る。
「ざくやに持ち上げられた。」
「黙れ、犬」
「わん。」
さやも飛べるが高度までは飛べない。
だからフウの世話になる。
「なにこの画。森の音楽隊か」
「いやなら降りて下さい。重いので」
「いっそのこと飛べなくしてやろうかオラ。あぁ?」
「さや、そうしたらお前を飛べなくするぞ」
ざくやがそう言うとすんなりフウの背中でお座りをした。
さやをマオと挟むように、ざくやは後ろに乗る。
「やっくんが心配だ、虎猫急げ」
「掴まって下さい」
羽を広げてバサバサと勢いをつけて飛び上がった。
ざくやは狼のさやが落ちないようにしっかりと抑え込んだ。

