Ⅰ
マオは思わず眼鏡をとった左目をおさえた。
フウもそれに気付き視線を上に向けた。
「猫様?」
「いや………やっぱりおかしいな。ここは妖怪の楽園だ。気が狂うほど妖気が荒れてる…」
空を飛んでいてもこの妖気だ…一体ここには何があるんだ……?
まさかここが本拠地ではあるまい…。
「虎猫、もう少し高く飛んでくれないか?」
フウは返事ではなく行動で示した。
すぐに高く昇ると、辺りの地形がすぐに分かった。
「…あらま…なんて分かりやすい」
地上を歩いているだけではきっと分からなかっただろう。
ある場所を囲むように深い森が隣接しているのだ。
そしてその深い森には荒れ狂った妖気が渦巻いている。
「これはこれは、なんて勢力結界を張ってるのかね。妖怪が一歩踏み入れれば問答無用で妖力が爆発するのか…」
だとすれば、さっちゃんも危ない…。
「虎猫、すぐに降下しろ。森には入るな」
「はい、猫様」
マオは思わず眼鏡をとった左目をおさえた。
フウもそれに気付き視線を上に向けた。
「猫様?」
「いや………やっぱりおかしいな。ここは妖怪の楽園だ。気が狂うほど妖気が荒れてる…」
空を飛んでいてもこの妖気だ…一体ここには何があるんだ……?
まさかここが本拠地ではあるまい…。
「虎猫、もう少し高く飛んでくれないか?」
フウは返事ではなく行動で示した。
すぐに高く昇ると、辺りの地形がすぐに分かった。
「…あらま…なんて分かりやすい」
地上を歩いているだけではきっと分からなかっただろう。
ある場所を囲むように深い森が隣接しているのだ。
そしてその深い森には荒れ狂った妖気が渦巻いている。
「これはこれは、なんて勢力結界を張ってるのかね。妖怪が一歩踏み入れれば問答無用で妖力が爆発するのか…」
だとすれば、さっちゃんも危ない…。
「虎猫、すぐに降下しろ。森には入るな」
「はい、猫様」

