「うーん…少し気になることがあるのよね。だからさ」
そう話しているうちにフウの姿が変わった。
さやのような"化け"ではないから少しグロいような変身だった。
僕は目を逸らす。
フウの姿は大きな烏(からす)になっていた。
頭を地面に下げてマオをその背中に乗せる。
「すぐに見つけて合流するさ。だから、オジサンが帰ってくるまでにくたばってたら皆の死体をフウに食べさせちゃうからね」
フウは羽を羽ばたかせ、大きな風をまとって高く飛んだ。
僕達が目を瞑っている間にマオ達は姿を消した。
「怖いこと言ってくなぁあのオッサン」
やつはさんは飛んでいった方向を、手を添えながら見ていた。
そしてとんでもないことに気付く。
「やつはさん!?びしょ濡れじゃないですか!!」
「ああ?」
「それがどうした?」と言うように顔をしかめた。
「悔しいがざくやにやられた。あいつ僕が雪玉を作って投げる間に6つなげやがるんだぜ??手が10本あんのかよ」
「まだやっていたんですか…じゃなくて!!宿に泊まるわけではないんですよ!?風邪ひいたらどうするんですか!!!」
そう話しているうちにフウの姿が変わった。
さやのような"化け"ではないから少しグロいような変身だった。
僕は目を逸らす。
フウの姿は大きな烏(からす)になっていた。
頭を地面に下げてマオをその背中に乗せる。
「すぐに見つけて合流するさ。だから、オジサンが帰ってくるまでにくたばってたら皆の死体をフウに食べさせちゃうからね」
フウは羽を羽ばたかせ、大きな風をまとって高く飛んだ。
僕達が目を瞑っている間にマオ達は姿を消した。
「怖いこと言ってくなぁあのオッサン」
やつはさんは飛んでいった方向を、手を添えながら見ていた。
そしてとんでもないことに気付く。
「やつはさん!?びしょ濡れじゃないですか!!」
「ああ?」
「それがどうした?」と言うように顔をしかめた。
「悔しいがざくやにやられた。あいつ僕が雪玉を作って投げる間に6つなげやがるんだぜ??手が10本あんのかよ」
「まだやっていたんですか…じゃなくて!!宿に泊まるわけではないんですよ!?風邪ひいたらどうするんですか!!!」

