Ⅰ
「ふざけるな!!何故殺さない!?」
黒狼に戻ったさやを見てやつはは立ち上がって怒鳴った。
それを無視してマオとフウはさやを診ている。
ただまともに反応しているのはまだらだけ。
「やつはさんっ…」
「そんな奴を助ける必要があるか?!妖怪はいつか人間を殺す!!そいつは今、ただ猫を被ってるだけだ!!」
「さやはそんな奴じゃない」
そう言って入ってきた俺にまだらは反応した。
キッとやつはは睨む。
「さやは妖怪の方が嫌いなんだ。あいつは人間には絶対に手を出さない」
それでもやつはは気に食わない様子で俺を見た。
「お前も妖怪に恨みがあって退治屋にまわったんだろ?襲ってこないからこそ始末しやすいじゃねぇか。殺気がないから敵じゃないって、お前は正気か?」
「俺は妖怪に恨みなんかない。弱かった自分の責任を負っただけだ。だから無害な妖怪の命は奪わない。こっちが無差別に手を出せば、次は妖怪が被害者だ」
すると突然やつはが俺につかみかかった。
「ふざけるな!!何故殺さない!?」
黒狼に戻ったさやを見てやつはは立ち上がって怒鳴った。
それを無視してマオとフウはさやを診ている。
ただまともに反応しているのはまだらだけ。
「やつはさんっ…」
「そんな奴を助ける必要があるか?!妖怪はいつか人間を殺す!!そいつは今、ただ猫を被ってるだけだ!!」
「さやはそんな奴じゃない」
そう言って入ってきた俺にまだらは反応した。
キッとやつはは睨む。
「さやは妖怪の方が嫌いなんだ。あいつは人間には絶対に手を出さない」
それでもやつはは気に食わない様子で俺を見た。
「お前も妖怪に恨みがあって退治屋にまわったんだろ?襲ってこないからこそ始末しやすいじゃねぇか。殺気がないから敵じゃないって、お前は正気か?」
「俺は妖怪に恨みなんかない。弱かった自分の責任を負っただけだ。だから無害な妖怪の命は奪わない。こっちが無差別に手を出せば、次は妖怪が被害者だ」
すると突然やつはが俺につかみかかった。

