僕は 幸せという 茜色の夕日の中に うごめく闇を。 そう、 君の弱さを忘れてしまった。 「…美紀……美紀…美紀っ!!!」 俺の目の前には 昨日と変わらず 呼吸器をつけ、さらさらなブラウンな髪を束ね、 少しこけた顔に 優しく閉じた瞳。 何も変わらないはずなのに 君の胸は 小さくも上下はしなかった。 俺は起きるはずないのに 何度も何度も ゆり起そうとした。 美紀… 『嘘だよ』 そう言って起きてくれ。 お願いだよ… まだ、 いっぱいいっぱい やりたいこと あるんだよ。