最後の天使



「ごめんなさい、もう大丈夫です…笹乃丸さん、電話…」



「あっ…」



俺はあわてて
携帯を耳にあてがった。




「ごめん、今後輩が家に来てて…」


『女の子?』


俺の胸がドキッと弾んだ。

美紀の
息を吸ったり吐いたりする声が聞こえる。



「違う…」


『そっか』


なんとなく
気まずい雰囲気を破るように
美紀に尋ねた。


「あ、美紀話って?」


『ああ~…あのね、なんでもないけど、7月7日楽しみにしてるよって』


「それだけ?」


『ふふ~、それだけだよ。あと、隆二くん起こそうとしたの』


「なんだよそれ~、お前も病みあがりなんだからゆっくりしとけよ?」


『うん、ありがとう。それじゃあね』


「おう」



美紀が電話を切るのを確認して
電話を切った。