最後の天使



「アルコール、入れとくか?」


俺はビールを2本、手にとって
1つを山本の前に。
もうひとつをあけ、
自分の口に運んだ。


「あ、コップ…」


俺がそう言いかけた時、


プシュッ

…ゴクゴクゴク


「ぷはああっ」



山本は
親父のように
舌なめずりをした。


「あははっ、お前おっさんじゃねえか」


「ばっ!違いますよ!…こんなにおいしいお酒久しぶりだ…」



俺は
笑いながら
もう一度ビールを口に運ぶと、
激痛が体を走った。


「いたあっ!」


「へっ!?どうしました!?」


山本は心配そうに駆け寄り、
尻もちをついた俺を見つめた。


「いや、殴られてたの忘れてて、傷に染みた」


「ああ!大変」


山本は
眉をしかめて不安そうな顔をした。