革靴で走るなんて、
いつ以来だろう?
俺が、
美紀との約束を
忘れてた頃だったかな。
2年前の
7月7日。
1年記念日という
大事な日に
俺はまた
『残業係』で
仕事ばかりに夢中になって
美紀の
約束をすっかり忘れてた。
俺が、
着いたころには
美紀は
閉まった店の前で
座って待ってた。
何も怒ることもなく、
俺のぼろぼろになった
革靴を見て、
少し微笑んで、
汗ばんだ顔をなでて
優しくキスをしてくれた。
『1年一緒にいてくれてありがとう』
その
君の優しさが
俺に走る
勇気を
優しさをくれたんだよ

