最後の天使


そしてレジに通して、
重たい袋を提げながら
美紀の眠る家へ帰った。



カチャッ



「ふぅ…ぇ…」



部屋を開けたとたん
漏れだす嗚咽。

俺は
何かあったんだと
急いで扉を閉めて
靴を投げ脱いで
美紀のもとへ行った。



「美紀…どうしたの?」



「隆二くぅん…隆二くぅん…」


美紀は泣きながら
ベットから降りて
俺に手をまわした。


体が
昨日よりも熱い。



「ドコ行ってたの…いなくなったのかと思った」


何か悪い夢にでも
うなされていたのだろう。

俺は美紀を子供のように抱き上げて、
一緒にリビングへ向かわせた。

美紀は
確かに軽くなっていた。



「美紀、ゼリー食べようか」


「うん」


俺は抱いていた美紀を
いすに座らせて
スプーンを渡した。