「ほんとに?」 「うん」 「ほんとに・・ほんとに?」 「うん、しつこいよ」 帰り道翔は、私に何回も何回も尋ねてきた。 「夢みたいだ」 翔は最後にそういうときらきら光ったような笑みを私にくれた。 私の家につくと、残念そうな顔してバイバイと手を振って。 背中を向けて、歩いていった翔。 少し離れたら、振り向いて笑って手を振って。 そのたびに私の心臓はキュンとなる。