学校の近くにある、大きな広い川。 清流川とかかれたその川の土手に私たちは腰をおろした。 「変なとこ見られちゃったね」 笑った私に、翔はやりきれないといった表情を浮かべた。 悲しそうに笑った翔。 私は彼に抱かれていた。 「・・・翔?」 夕日に照らされて、川が赤く染まっている。 きらきらと輝くその川は私達を照らしていた。 「このまま・・・このまま抱かせて」 強く強く。 彼は私を抱きしめた。 まるで、怒りを押し込めているみたいに・・。