茉莉、ごめんね・・・。 心配してくれるの、凄いうれしいよ。 だけど、今は・・・独りでいたいの・・。 秋の夜はやはり寒い。 制服から肌に風が通る度に、体温が低くなっていく気がする。 私は、はあーと手に息をふきかける。 彼の真剣な表情を思い出してしまい私は、俯き涙を流した。 もう・・もう何も考えたくない。 頭は考える機能を停止する。 ポタポタと流れるだけ流れる涙が地面に落ちて丸い跡をつける。 「ぅ・・っくっ」 口元を押さえ、声がでるのを必死に止める。 視界はもう歪んで霞んで何も見えない。