日が短くなり、秋が近づく。





あの日以来、玲衣と佳乃ちゃんともまた前のような関係戻った。




初めは納得いかないと言っていた茉莉も今では前のように仲良くなった。







だけどまだ、私の心には翔がいた。





消えない、翔への思い。




消したい翔への思い。





彼への気持ちは衰えるどころか、日に日に増してゆく。





話さない分だけ、彼の声を必死に思い出そうとする。





触れないだけ、彼の温もりを必死に思い出そうとする。









虚しい気持ち。