その川は、私と翔を結ばせてくれた場所。 だから、また今日も私と翔を・・・きっと・・。 少し目線を落とすと、端のほうに人がいるように見える。 目をその人のほうに向けると、やっぱりそれは翔だった。 ・・・約束時間、まだもう少しあるのに・・・。 待ってて、くれたのかな? 「・・・翔っ!」 私は、精一杯大きな声で叫んだ。 明るく言えたかな? ちゃんと、笑えてるかな?