止まって、風が流れたほうをみる。 ただ黙って、無心に見つめていた。 少し、このときから気づいていた。 だけど、でも・・・行かずにはいられない。 もう、決めたことだから。 「・・・ごめんね、行くね」 ごめんね、ありがとう。 私は携帯をみつめ、走り出した。 翔が、私のために待ってくれてるんだ。 だからこそ、私は行かなきゃいけないの。 行かなきゃ、いけないの・・・。 何度も何度も、通いなれたはずの道。 だけど、今は違う道にみえる。 それは、なんで?