「あれ?若池さん?何で、ここにいるの?」 野球部のユニホームを着た翔くん。 私は、慌てながら「渡守くんは?」と聞き返した。 「え、ああ。俺は、ここに、タオル忘れて・・・てか、渡守くんて」 クスクスと笑い出す、翔くん。 私は、ブワッと赤くなった顔を伏せた。 どうしよう。 あの時は、感じなかったのに・・・。 今、凄く・・・。 心臓が苦しいよ・・・。