私は、茉莉のお母さんに部屋まで通された。
コンコンとドアをノックする。
と、茉莉の震えたような声がした。
私は、ドアを開け茉莉に近づく。
カタカタと肩を震わせ、うずくまる茉莉の横に私は腰を下ろした。
無言が続く、その間も、茉莉の泣き声だけが響く。
「茉莉・・」
私が名前を呼ぶと茉莉が顔をあげた。
赤く腫れた目に、頬には涙の筋が幾つもある。
「ゆ・・うこ」
私の名前を震える口で、茉莉は呼んだ。
消えそうなぐらい小さな声で。
茉莉が、こんなにも悩んでいたなんて・・・。
私は、堪えきれなくなって一粒涙を落とした。

