私は、地面にしゃがみ込んで顔を伏せた。 はやく冷めろ!冷めろーー! 「あれ?君、裕子ちゃん?」 はい・・・? 私は、裕子ですが・・・? 突然呼ばれて、私は顔をあげる。 それと同時に、私の目は開く。 「翔の彼女だよね」 にっこりと笑って、私をみるその人は妙村先輩だった。 「え、あの・・」 「翔が、最近なんか変わったんだよねー、前より明るくなったというか、すっげぇー練習して・・・・」 爽やかな笑みが、私にむけられる。 「裕子ちゃんのおかげって事かな?」